放送大学 千葉学習センター

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住所:千葉県千葉市美浜区若葉2-11MAP
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【放送大学千葉学習センター/学びの先輩に聞く】40歳で「学び直したい」教授や仲間とともに修士課程を走り抜けた

放送大学 千葉学習センター

5年前

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放送大学 大学院 博士後期課程(千葉学習センター)/篠﨑 一成氏


 放送大学(本部:千葉市美浜区)は、社会人のために開かれた生涯学習機関として1981年に創設。テレビやラジオ、インターネットを活用した通信授業をはじめ、全都道府県に設置された学習センターでは、一般大学と同様に対面式授業(面接授業)も行われている。放送大学のOB・OGは延べ150万人以上。30~60代を中心に、現在も約9万人の学生が勉学に励んでいる。2017年から大学院博士後期課程で学ぶ篠﨑一成氏もその一人。40歳の頃、とある出来事がきっかけとなり「もう一度学びたい」という思いが強くなった。


来たるべき法改正に備え法律を学び直すと決意

 「十数年前に、民法(債権法)が改正されるという話が出ました。不動産取引と大きく関係する法改正ですから、我々の業界ではすぐに話題になりましたね」。

 1896年(明治29)に制定された民法(債権法)が初めて改正されると聞き、法学部出身の篠﨑氏は職場の誰よりも法改正に強い関心を持った。それと同時に、もう一度法律を学び直したいという思いが強くなっていったという。

 働きながら学ぶなら通信制大学しかない。いくつかの大学を調べるうち、放送大学が地元の千葉にある事を知り、テレビ講座を半年ほど〝お試し〟視聴した。放送大学では文系・理系の講座が豊富に用意されており、文学や歴史、数学、気象学に外国語科目も多彩なラインナップで行われている。

 「半年ほどテレビ視聴して分かったのは、実に多様な講座がある事です。しかも修士課程があると知り、放送大学に入ろうと決意しました」そうして2012年10月、1科目から履修できる修士選科生として入学した。


選科生を経て修士全科生へ、授業内容をゼミ内で共有

 「修士選科生」は、1年をかけて修士課程を履修するコース。満18歳以上であれば試験を受けずに入学できる。篠﨑氏は一旦この選科生として入学し、一年半年後に全科生に編入学した。「修士全科生」は、最長5年をかけて修士号取得を目指すコースで、筆記と面接の試験を受けてから入学となる。尚、選科生時に取得した単位は全科へ持ち越しできる。平日は帰宅後に1~2時間、週末は数時間かけてインターネット講座を受講するという学生生活を送りながら、単位を習得した。

 「2013年の2月に幕張で公開講座が開かれました。その時登壇した生活健康科学の奈良由美子教授のお話がとても興味深くて。法律とはややかけ離れますが、直感的に『この先生に教わりたい!』と思ったんです」。

 その後、2014年4月に修士全科生へと進み、晴れて奈良ゼミの学生となった。5名のゼミ仲間には医療従事者が揃っていた。

 「場違いな所に来てしまったと思いました(笑)彼らの話す事すべてが、この分野を知らない私には分からなくて」。

 月に1度、土日に開かれる奈良ゼミの演習授業。篠﨑氏はゼミ生全員の発言を書き留め、それを週明けにレポートとしてゼミ内で共有した。自分にそうしたタスクを課した事で、授業内容を徐々に理解していく事ができた。


修士課程を修了し現在は博士課程で奮闘

 奈良教授の指導の下、修士論文のテーマは「不動産取引における生活者のリスクマネジメントに関する研究」にした。住宅購入時の複雑な情報を事業者と消費者という2つの視点から探り、不動産取引におけるリスクマネジメントの方策を明らかにするというもの。修士1年目の秋から事業者や戸建住宅購入者、行政担当者などをインタビューし、およそ1年をかけ論文にまとめた。2016年3月、修士課程を終えた篠﨑氏は1年の準備期間を経て2017年から博士課程へと進んだ。

 「修士課程で研究した内容をもっと深く掘り下げたいというのが理由です。奈良先生も応援してくださって、目下のところは3年で学位を取ろうと邁進しています」。

 3年半の修士課程での生活が、篠﨑氏の学びたいという思いをさらに強いものにしたようだ。

 「放送大学30周年の記念宣言『学ぶ。世界が変わる』は本当に素晴らしい言葉です。私のように40歳を過ぎても学び直したいと思ったら、ぜひ放送大学を選んでもらいたいですね。学ぶほどに目の前の世界がどんどん変わっていきますから」。

篠﨑 一成/しのざき・かずなり

1966年、千葉市生まれ。大学を卒業後、約25年にわたり不動産業界で活躍。2012年10月、修士選科生として放送大学に入学し、生活健康科学プログラムの奈良由美子教授に師事。現在は大学院博士後期課程に在籍している。


※この記事は2018年4月現在の情報をベースに作成し、更新しております。内容が変更になっている場合もございますので、詳細は放送大学または、放送大学千葉学習センターの公式ホームページをご確認ください。

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