お問い合わせはこちら
043-298-4367 電話受付時間:10:00~17:00
放送大学本部へのお問い合わせはTEL:043-276-5111へ
閉所日:月曜日・祝日
- TOP
- センター詳細
- ニュース&ブログ一覧
- ニュース&ブログ詳細
【放送大学千葉学習センター/学びの先輩に聞く】
武術太極拳と学びで大きく自己成長したい。だから私は放送大学を選んだ
放送大学 千葉学習センター
57日前
- 社会
- コラム・知恵袋
放送大学 教養学部 全科履修生(千葉学習センター)/磯野 水響さん
社会人のための生涯学習機関として1981年に創設された放送大学。BSテレビ、ラジオ、インターネットを活用した通信学習はもちろん、Zoomを用いたライブWeb授業や各都道府県に置かれた学習センターでは面接授業を実施している。大学開設からこれまでに延べ13.7万人以上が卒業している。
放送大学は、教養学部教養学科のみの1学部1学科。豊かな教養を身につけると共に職場や実生活で活かせる専門的な知識を得られる。用意されている学部は「社会と産業コース」「生活と福祉コース」「心理と教育コース」など全6種。大学卒業資格を満たす全科履修生や、任意の科目だけを選べる選科履修生など4通りの履修スタイルが選べる。
今回は、2023年入学した全科履修生の磯野水響さんをインタビュー。幼少期から続ける武術太極拳では強化指定選手として活躍するなか、以前から興味のあった心理学を学ぶために放送大学へ。磯野さんの経歴や放送大学に入学してからこれまで、今後の展望についてじっくりと話を伺った。
習志野市で生まれ育ち、母の影響で武術太極拳と出合う
「自宅近くにたまたま武術太極拳の教室があって、私が5歳の時に『水響もやってみたら?』と母に連れられて体験教室に参加したのがきっかけです」と、武術太極拳を始めた理由を語る磯野さん。聞けば、磯野さんの母親はジャッキー・チェンやジェット・リーの大ファンで、幼少期は母親と一緒に彼らの出演作を観ていたそう。
中国武術とは元々は格闘や護身など から生まれた武術で、現在は競技や表演、健康、映画や舞台などのエンターテインメント 、伝統的な格闘術など、様々にある。武術太極拳とは、競技としての名称で主に長拳、南拳、太極拳などのカテゴリーがある。国内における武術太極拳の愛好者は100数十万人、競技者人口は7万人と言われている(※1)。
武術太極拳に出合う以前からダンススクールに通うなど、身体を動かすことが大好きだった磯野さん。武術太極拳は本人いわく「始めてみたら意外に楽しくて、すぐにハマりました」。ダンスよりも夢中になり、高校時代にはブルネイで開催された「第10回アジアジュニア武術選手権大会」に日本代表として出場。太極拳の部で1位という輝かしい結果を残している。
学びながら武術太極拳をさらに極めるために放送大学へ編入
高校を卒業した磯野さんは別の大学へと進学するが、2年生の後期になると大学に通えない時期があった。武術太極拳の練習も思うようにできないなか、自問する日々が続いたという。
「あの頃は『自分はこれから何をしたいのだろう?』と毎日のように考えていました。でも真っ先に出てきた答えが『自分から武術(太極拳)を取ったら何も残らない』だったのです。それまでの人生のほとんどを武術に費やしてきましたからね、武術だけは絶対に続けようと心に決めました」。
武術太極拳を継続するにあたり、磯野さんは大学との向き合い方も見直した。「大学をやめ、働きながら武術を続けるという選択肢はありませんでした。10代の頃から心理学に興味があり、一度じっくり学んでみたいという願望があったんです。武術と勉強を両立させるには通信制大学という選択肢もありかなって思うようになり…」。通信制大学についてネットで情報収集するうち、放送大学の存在を知った。
放送大学では国内外の大学や短期大学、高専、専門学校などに在籍(卒業)した人を対象に、編入学制度を設けている(※2)。
「名前は知っていましたけど、どんな大学なのかはまったく知らなくて。調べてみると、私の場合は2年次から編入学することが可能で、しかも心理学を専門に学べるコースがあります。千葉学習センターがある幕張駅までは最寄り駅から15分ほどですから面接授業や図書館を利用するにも便利です。いろんな好条件が重なって放送大学へ入ることにしました」。
大学生活、競技、そしてアルバイト。充実した毎日を送る
心理学を学びたいという思いを胸に、磯野さんは2023年から放送大学の学生となった。
「正直いうと勉強はあまり得意なほうじゃないんです(苦笑)。ですが昔から興味のあることはとことん知りたいという性格なので、放送大学で心理学をじっくり勉強してみようと。そんな気持ちで授業を受けています」。
実際に放送大学で学ぶようになり、気付いたことがいくつもあるという。
「私のような20代のいわゆる大学生世代より、私の両親や祖父母くらいの年代の方が多いのにびっくりしました。それと、普通の大学では就職や大学院進学がゴールですが、放送大学にはそのような雰囲気はありません。ひと言でいえば『興味のある学問を自分のペースでとことん学ぶ』みたいな、楽しみながら学んでいる方が多いと感じました」。
磯野さん自身も「好きな心理学を学びながら競技者としてさらに大きく成長する」という目標を掲げ、日中は心理学を学びながら夜は武術太極拳という文武両道の日々を過ごしている。
「大会前になると練習は毎日ありますし、時には強化合宿もあります。今年は6月の『アジア大学武術選手権大会』、7月の『全日本武術太極拳選手権大会』と大きな大会が続いたので忙しかったですね。なので、前期は登録科目の数を抑え、その分後期はめいっぱい登録するといった感じで、無理なく大学生活と武術太極拳を両立させています。大会のない時期はアルバイトもしています(笑)」。
学ぶことの楽しさを知り、自分の将来にも役立てられると実感
「放送大学に入って1年半が経ちましたが、今はとっても毎日が充実しています。」と笑顔で話す磯野さん。最近になり、放送大学で得た知識は競技者としてのキャリア形成に活かせていると実感するようになった。
「少しでも興味を持った授業は登録することにしていて、前学期は『運動と睡眠』をとりました。いずれは指導者になりたいので、コーチングや選手とのコミュニケーションを円滑にするための知識を今のうちから学んでおきたいと思っています」。
放送大学と出合い、学ぶことの楽しさを知った磯野さんの現在の目標は、日本代表に選ばれることだ。
「ジュニアや大学生での国際大会にも出場してきましたが、目 標はやっぱり様々な国際大会の日本代表に選ばれることです。今年の全日本選手権大会で はひとつの種目でミスをしてしまったのがとても悔しくて…。来年は絶対に日本代表になります!」。
最後に、放送大学への入学を考えている読者に向け、磯野さんからメッセージをもらった。「放送大学をひと言で表すなら、自己成長と自己実現の場だと思います。私の場合は競技と学びの両立ができていますし、多くの学生さんは仕事や育児をやりながら自分のペースで知識を深められる、そんな魅力にあふれた大学です。ここで学んだことはきっと実生活で存分に活かせることでしょう」。
※1:日本武術太極拳連盟ホームページより
※2:在籍年数などにより編入学の条件は異なる(https://www.ouj.ac.jp/admission/gakubu/credits/)
プロフィール
磯野 水響/いその・ひびき
2002年、習志野市出身。武術太極拳と学びを両立させるため放送大学へ編入学。「2024年アジア大学武術選手権大会」では自選太極剣部門で銀メダルを獲得するなど、今後の活躍が期待される。千葉太極武術院所属。
※この記事は2024年9月現在の情報をベースに作成し、更新しております。内容が変更になっている場合もございますので、詳細は放送大学または、放送大学千葉学習センターの公式ホームページをご確認ください。
正会員へのお申込ください
さん、ありがとうございます!
写真を受信しましたので、こちらで確認を行います。