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【放送大学千葉学習センター/学びの先輩に聞く】知識と教養を得ると共に学ぶ楽しさを知る場所人生を豊かにする放送大学
放送大学 千葉学習センター
5年前
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放送大学教養学部全科履修生・修士選科生(千葉学習センター)/高橋 英樹氏
放送大学は生涯学習機関として1981年に創設された。千葉市美浜区若葉に本部を構え、テレビ・ラジオ、近年はインターネットを活用した通信授業を展開している。各都道府県に学習センターを設置し、一般大学と同様に対面式授業(面接授業)を行っている。同大学で学んだ学生はこれまでに延べ130万人以上。40~60代をコア層に現在も約9万人が在籍している。今回お会いした高橋氏は2010年4月に入学し、千葉学習センターに所属して、仕事と学業を両立しながら今年3月に教養学部を卒業した。
高3で心理学と出会い、大学進学を夢見たが・・・
高校3年の時、倫理の授業でフロイトと出会ったことがきっかけで高橋氏は心理学に興味を持った。高校卒業後は大学進学を希望していたが経済的な事情から夢は叶わなかった。「大学で心理学を専攻したかったんです。進学の理由も様々あると思いますが、私の場合は心理学に惹かれて純粋にもっと学びたくて」。
大学へ進むため、高校卒業と同時に新聞奨学生として予備校に通い出した。しかし、いつしか予備校から遠ざかってしまい、気が付くといわゆるフリーターといわれるような生活を送っていた。それでも心理学への興味は失わなかった。図書館で心理学に関連する書籍や新書などを見つけると、片っ端から読破した。実の所、大学に入るという夢は捨て切れていなかった。そんな高橋氏が放送大学の存在を知ったのは20代の終わり頃だった。
32歳で放送大学に入学、働きながら心理学を学ぶ
30歳を迎えた高橋氏はIT業界へと就職した。新しい仕事にも慣れてきた頃、再び大学進学を意識するようになったという。「学費は自分で工面できるし、ここで一念発起して大学に入ろうと決心しました」。そうして2010年4月32歳で晴れて大学生となった。
放送大学の大学課程は、教養学部教養学科のみの1学部1学科。教養を養うと共に実生活に即した専門的な知識を得る事が目的だ。学部内には「生活と福祉コース」「心理と教育コース」「社会と産業コース」など6つのコースが用意されている。
履修スタイルは大学卒業資格を満たす「全科履修生」や、好きな科目だけを選べる「選科履修生」など4つに分かれている。全科履修生は4年以上在学し(最長10年)、所定の124単位を修得すると教養学士の学位が得られる。また、短大や専門学校を卒業した准看護師が選科履修生として必要な単位を修めれば、正看護師への道が開ける。このように放送大学は大学卒業やキャリアアップなど、個々の目的に合わせた履修が可能だ。学士取得を目指していた高橋氏は迷わず全科履修生として入学し、心理と教育コースを選んだ。「放送大学で勉強している方は意外と多いんです。仕事で取引先の方と大学の話題になり『高橋さんもですか。実は私も履修しているんです』なんて事があったり。全国で約9万人も在籍しているから、たまたま知り合った人が実は同窓生なんて事もありますよね」。
7年で教養学士を修得、そして再入学を決めた
平日は会社で働き、帰宅後にはストリーミング配信される放送授業で学習。週末は大学本部と同じ敷地内にある千葉学習センターに出向いて面接授業を受ける。入学後は放送大学が生活の一部となり毎日に張り合いが出た。そうした生活を7年続けた末の今年3月に念願の教養学士を修得した。「卒業研究(卒論)の指導教員が社会心理学を専門にしていて、心理学を深堀りしていくうちに社会学にも関心が出てきて。仕事と大学でそれは濃密な7年間でしたけど、不思議と『もっと学びたい!』という欲求が出てきたんです」。
翌4月には教養学部の社会と産業コースに再入学した。同時に大学院の選科履修生として現代社会心理学特論や公共哲学などを受講している。「年齢層が幅広いのも放送大学の特徴です。ミニゼミやサークルなどで様々な世代の学友と会話することで多くを学べるので、本当に貴重な場所になっています」。現在の目標は大学院の全科履修生になる事と語る高橋氏。40歳を目前にした高橋氏は、夢に向かってまだまだ歩みを止めない。
高橋 英樹/たかはし ひでき
東京都生まれ。幼少期から高校までを八街市で過ごす。32歳で心理と教育コースの全科履修生として入学し、本年3月に卒業。4月からは教養学部に再入学すると同時に修士選科生として大学院にも在籍している。
※この記事は2017年4月現在の情報をベースに作成し、更新しております。内容が変更になっている場合もございますので、詳細は放送大学または、放送大学千葉学習センターの公式ホームページをご確認ください。
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