放送大学 千葉学習センター

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住所:千葉県千葉市美浜区若葉2-11MAP
最寄駅:海浜幕張駅から914m(幕張駅982m、京成幕張駅984m)

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【放送大学千葉学習センター/学びの先輩に聞く】40歳を過ぎて放送大学へ、音楽を通じて様々な機会に巡り合い、人生が豊かになった

放送大学 千葉学習センター

5年前

放送大学教養学部全科履修生(千葉学習センター)/今井 洋介さん


 千葉市美浜区に本部を置く放送大学は、社会人のための生涯学習機関として1981年に創設された。テレビやラジオ、インターネットを活用した通信授業はもちろん、全都道府県に設置された学習センターでは一般大学と同様に対面式授業(面接授業)も行われている。放送大学のOB・OGはこれまでに延べ130万人以上。40~60代を中心に、今も全国で約9万人の学生が籍を置いている。

 今回話を伺った今井洋介さんは、通勤時間のネット視聴や週末の面接授業などで勉学に励んでいる。高校生の頃に音楽と出会い、音楽と歩み続けてきた今井さんが40歳を過ぎて大学生になることを決めた理由とは?普段はどんな学生生活を送っているのか?思うままに質問を投げかけてみた。


音楽に目覚めた高校時代。大学進学を選ばず、専門学校へ

 「オー、モーレツ!」という流行語がお茶の間をにぎわせた1969年、今井さんは東京の葛飾区に生まれ、程なくして我孫子市に転居した。4歳上の兄の影響で高校時代からドラムをやり始めた。ジャズドラムスの神様と称されたジョージ川口氏の演奏をテレビで観て、さらに音楽にのめり込んでいったという。音楽に明け暮れる今井少年にも大学受験の時期がやがて訪れる。「うちは父親も兄も大学に通っていましてね。だから自然と『お前も大学に行くだろ』という空気があったんですが、どうも私は反骨真が強くて。あえて大学には進学せず、電子工学系の専門学校に入学しました」。

 しかし1年後、身体をこわした事から通学が難しくなり、19歳で専門学校を退学。奨学金を返納するために地元のガソリンスタンドなどいくつものアルバイトを掛け持ちした。その後、手に職を付けるために自動車整備工場に入社。仕事を覚えながら休日には試験勉強を続け、数年かけて自動車整備士の資格を取得した。現場のたたき上げとして自動車業界に身を置いて30年近く経ち、現在は都内の自動車販売兼整備会社の店長として活躍している。


放送大学なら、自分のスタイルで学び続けられるかもしれない

 今井さんが放送大学を意識したのは、高校時代の友人と会話している時だった。「本音を言えば、大学に行かなかった事が心のどこかに引っかかっていましたね。それと、ディーラーに勤めていた頃に研修や社内資格を取るために勉強するでしょう。30代になって、学ぶ事の面白さに気付いたというのもあります」。

 放送大学の大学課程は、教養学部教養学科のみの1学部1学科。教養を養うと共に実生活に即した専門的な知識を得ることが目的だ。今井さんが籍を置く「社会と産業コース」の他、学部内には「生活と福祉コース」「心理と教育コース」など6つのコースが用意されている。履修スタイルは大学卒業資格を満たす「全科履修生」や、好きな科目だけを選べる「選科履修生」など4タイプ。全科履修生は4年以上在学し(最長10年)、所定の124単位を修得すると学位が得られる。

 放送大学の他にもインターネット系通信大学をいくつか検討した。多彩なカリキュラムや講師陣が揃い、しかも文部科学省が管轄する学校法人であるという安心感から、今井さんは放送大学に決めた。「タブレットで授業を視聴しながら通勤し、自宅や自習室で教科書を見ながら理解度を高めるというのが私の学習スタイルです。物理や化学を勉強するなんて20年ぶりでしたから、最初は教科書を開いても分からない事だらけでしたね。でも、理解が進むうちに『やっぱり勉強って面白いな』と思えるようになりました」。


新たな出会いが生まれる場所としても魅力を感じる

 面接授業を受けるために美浜区の学習センターを訪れる今井さんにとって、同級生との交流も楽しみのひとつという。「放送大学は学生同士の交流も盛んだと思います。下は20代から上は70代、80代の方まで面接授業にいらっしゃいます。職場ではそこそこの年長者ですけど、40代って放送大学では若手なんです。『今週はこんな事があったよ』とかテスト勉強の話で盛り上がったり、人との繋がりが生まれるというのも放送大学ならではですね」。

 また、一般的な大学のように、サークル活動も行われている放送大学。今井さんもかつては軽音楽部に所属し、得意のドラムを担当していた。東日本大震災後は約3年半にわたり、陸前高田や南三陸、気仙沼などの被災地を訪問した事もある。「私たちにできるのは音楽で誰かを元気にする事です。地域の集会場におじゃまして、私たち軽音部が演奏する音楽に合わせて、仮設住宅で不自由な生活を送っている方々にカラオケを楽しんでもらおうと思いましてね」。


人の繋がりを大切に。音楽とともに大学生活を謳歌したい

 放送大学の魅力を今井さんは「人との繋がり」と表現する。学ぶ事の面白さを知り、そこで学ぶ人と繋がっていく素晴らしさを知った8年間。個人的に活動を続ける「ドラムサークル」では、放送大学の教職員、学生約50名とともに福島県昭和村に出向き、音楽を通じた交流も行っている。「音楽は『音を楽しむ』と書きます。知らない人同士が集まったとしても、音楽があればひとつになれますし、笑顔にもなれます」。

 今井さんの現在の目標は、卒業に向けて勉学に励むと同時に、大学の仲間とともに音楽の素晴らしさを多くの人に発信していく事だという。「実は今、うちの長女も大学生で。だから、何が何でも卒業しておかないと親父の面目がつぶれてしまいます(笑)」。

 そうはにかむ今井さんだが、放送大学での出会いを通じて音楽活動にも広がりが生まれ、人生がより豊かになったと実感している。


今井 洋介/いまい ようすけ

1969年、東京葛飾区生まれ。地元の友人が通っていたことがきっかけで放送大学に興味を持ち、2012年に入学。現在は都内にある自動車販売店兼整備工場の店長を務めるかたわら、週末はロックバンドのドラマーとして全国のライブハウスなどをまわっている。


※この記事は2018年11月現在の情報をベースに作成し、更新しております。内容が変更になっている場合もございますので、詳細は放送大学または、放送大学千葉学習センターの公式ホームページをご確認ください。

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